いわての新鮮力 JA岩手県青年組織協議会就任2年目、開会に奔走したJA青年協の青木慶会長


開会挨拶後、全員でJA青年組織綱領を唱和


青年の主張で優秀賞を得たJA新いわての藤森康隆さん


1年の青年部活動を写真等でくわしく紹介した

 県下8組織合わせ1900人に近い盟友が所属するJA青年部。文字通り岩手農業の担い手として奮闘する青年部の盟友が一堂に会するのが、年に1回開催される「JA岩手県青年大会」である。初冬の11月下旬、盛岡市内のホテルで開催された50回大会には各支部の委員長、副委員長、支部長等約100名が参加、1日がかりのプログラムに臨んだ。
 主催者挨拶で壇上に立ったJA岩手県青年組織協議会(以下、青年協)会長の青木慶さんは、会長就任1年目の今大会で青年部の行動指針などを記載したポリシーブックの取りまとめへの意欲を表明。この日のグループディスカッションは従来とは違う作物別に行うことでより具体的な課題の洗い出しを目指すとし、「活発な討議を期待したい」と参加者に向かって述べた。このポリシーブックをはじめ、直接的な政策提言に繋がる青年部の『声』への期待は大きく、来賓のJA岩手県五連の田沼征彦会長は「厳しい情勢など暗い世の中を照らすのがJA青年部」と話し、JA岩手県女性組織協議会の熊谷富民子会長も「私たちも負けていられないと意欲をいただく存在」と青年部への期待を述べた。


青年部立て看板コンクールの受賞作品写真も展示


大会は青年部が一同に会する貴重な機会でもある


作物別ごとにグループディスカッションが行われた

 午前中には「JA青年の主張」発表。JA岩手ふるさと青年部水沢地域青年部は、急遽欠席となった演者の千葉宙夫さんに代わり副委員長の山田賢治さんが「仲間と地域活性化のために」を代読、JA江刺青年部稲瀬支部の菊池亮さんは「百姓を志して」、JAいわい東川崎青年部の三浦孝夫さんが「青年部活動を振り返って」、そしてJA新いわて青年部葛巻中央支部の藤森康隆さんが「今こそ一つになるとき」と題した発表を行った。続いて組織活動の発表会が行われ、JA新いわて青年部玉山中央支部の山本藤幸さん、JAいわて中央紫波地域青年部の阿部秀昭さん、JAいわて花巻北上地域青年部の菊池修二さん、JAいわて南青年部一関協議会の高橋元さんがそれぞれの活動を紹介した。
 昼食を挟み、午後の部は中央会から農業情勢に関する報告で始まった。水田農業対策とTPPに関する政府の政策や体制を受け、JAグループはどのような考え方で臨むのか。皆が真剣に耳を傾けたのち、プログラムはグループディスカッションへ。参加者の顔ぶれに合わせ、水稲(平場)が3グループ、水稲(中山間)が2グループ、野菜が2グループ、そして果樹、畜産、酪農の合計10グループに別れて、まずは各人が課題や問題点を思いつくままに書き出していく。そののち整理・検討をし、改善の方法を探っていくというものだ。


問題の発見の仕方、提起の仕方も意見を出し合う


同じ生産品目だからこその理解、解決法も見出せる


グループのリーダーがディスカッションの内容を発表

 ディスカッション時間は1時間45分の長丁場。最後にはグループごとの発表会も行われたが、農産物の安さや耕作放棄地の増加、高齢化と担い手不足の深刻化、そして資材価格の高騰などは全てのグループに共通する課題という印象。対策としては、担い手グループの結成や農業機械の共有化をはじめ、農産物PR活動の強化と市場開拓、農産物のブランド化や県域での情報交換の場づくり、そして基盤整備の推進による生産率の向上など、作物別の事情を反映した具体案が多かった。「後継者不足という根源的な課題の他、基盤整備の必要性も浮上した。これらを県のポリシーブックに書かせてもらいたいと思う」と、青木会長は講評。確かに作物別のディスカッションは一定の効果を上げたようであった。
 最後の表彰では、JA新いわて青年部葛巻中央支部の藤森康隆さんが青年の主張の最優秀賞に決定。さらに今大会では「第4回JAいわて純農Boyオーディション」も実施、JA新いわて青年部玉山中央支部の山本藤幸さんが選出された。
 大会は17時過ぎに終了。青年協の活動を振り返り、今後の展望を描いた7時間だった。
※ポリシーブック:自分たちのめざす日本農業のあり方を、内外に発信するツール。青年部による手作りの政策集。

(取材日/平成25年11月27日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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