JA岩手県青年組織協議会


主催者が壇上に上がって開会が宣言された

 戦後間もない昭和30年、3000人の盟友により岩手県農協青年組織協議会は結成された。平成27年は、その結成から60年を数えるメモリアルイヤー。そこで恒例のJA岩手県青年大会も、協議会創立60周年記念式典と同時開催に。この冬初めてのまとまった雪が降った12月4日、盛岡市内のホテルには各JAの盟友や事務局、約200名が集まった。


JA青年の主張。審査委員を前に思いを発表


県内の盟友が参集、あちこちで会話や談笑風景が


スライドも使用されたJA青年組織活動実績発表


JA青年組織活動実績発表は4JAが行った


各コンクールの表彰式。青木会長から賞状と盾が

 高橋真悟副会長の開会宣言に続き壇上に立った青木慶会長、TPP大筋合意の報を受けての本大会開催に「国内農業に対して青年部が意見を発信し続けることが大事」と決意を述べた。続いて大会スローガンが拍手で承認され、平成27年度の活動報告。そして午前の部のハイライトともいえる、JA青年の主張ならびにJA青年組織活動実績発表大会が行われた。青年の主張には4名が参加、JA江刺青年部愛宕支部の岩渕世寿人さんは「地域に貢献」と題し、震災をきっかけに帰郷した岩手で取り組む農業とダンスの両立についてを発表し、JA新いわて青年部北部中央支部の米田雅樹さんは「胸を張って言えるその日まで」と題して初代純農Boyの活動をきっかけに気付いた農業の醍醐味と絆の大事さを報告。JAいわて花巻遠野地域青年部の菊池崇さんは、就農して実感した農業の本質や経営感覚の大事さを「少年よ大志を抱け」と題して発表し、JAいわて平泉千厩青年部の渡辺英行さんは生産活動の中で感じること、就農機会や食育の必要性を「明日に向かって」と題して語った。続いてのJA青年組織活動実績発表では、JAいわて中央紫波地域青年部の阿部秀昭さんが「フルーツであま~い婚活ツアー」、JA新いわて青年部奥中山中央支部の西舘豊さんは「青年部から地域農業の発展に繋げていける活動を目指して」と題し発表。JA岩手ふるさと前沢地域青年部の山田賢治さんは「地元農業貢献への新たな一歩~『夢色・絆』水田〜」を紹介し、JAいわて平泉青年部金沢支部の小野寺修さんが「地域と金沢青年部の輪」と題して報告。スライドを使った活動報告に会場の盟友も見入っていた。


JA青年の主張発表では米田雅樹さんが最優秀賞に


平成27年度青年部立て看板コンクールの受賞者代表


JA青年部軽トラックデコレーションの受賞者代表


ブロック大会へ参加する青年の主張の米田さん(右)とJAいわて中央の阿部秀昭さん

 JA岩手県中央会からの情勢報告の後は表彰式。平成27年度JA青年部立て看板コンクールはJAいわて花巻花巻地域青年部石鳥谷支部が最優秀賞に輝き、JA岩手ふるさと水沢地域青年部とJA江刺青年部藤里支部が優秀賞に。60周年記念の軽トラックデコレーション部門は、最優秀賞はJAいわて中央青年部、優秀賞にはJA江刺青年部とJAいわて平泉青年部協議会室根青年部が選ばれた。そして、JA青年の主張発表とJA青年組織活動実績発表の審査結果へ。東北・北海道ブロック大会へ参加するのは、JA新いわて青年部の米田雅樹さんと、JAいわて中央紫波地域青年部の阿部秀昭さんに決定。講評に立った家の光協会「地上編集部」の山本樹編集長からは「(大会に)参加すること自体が青年部活動の活性化に繋がる、ぜひ全国一を目指して欲しい」と力強い激励が送られた。


今年度の純農Boyに認定された、JAいわて中央の戸塚陽平さん


「農業が変わろうとしている」と黒田栄継さん


記念式典の前、東日本大震災の犠牲者へ黙祷


JA青年の歌「君と」全国コンクール最優秀賞授賞者、JA新いわての橘和徳さん

 午後に行われた創立60周年記念式典には、県外からの来賓も。全国農協青年組織協議会の天笠淳家会長は60年の節目と農業情勢の転換期について触れ、「地域があるから農家があり、農家があるから食料が生産できる。農業は素晴らしい産業だと国へ伝えていかなくてはならない」と岩手の盟友に訴えた。続いて平成17年度以降の組織発展に尽力した盟友の特別表彰が行われたのち、本式典の記念講演が。講師は全国農協青年組織協議会の会長を経て、現在は参与を務める黒田栄継さん。「これからの青年農業者・JA青年組織の役割」と題し、青年組織のトップとして見聞きして来た社会の情勢について紹介。自らの1年を「農協改革に明け暮れた」と評した黒田さんは、「変化に対応した人間が生き残る社会のルールの中では、我々も自身の役割を整理しなくてはいけない時期かもしれない」と、問いかけともいえそうな一言を発した。日本農業の最前線で活動する人の言葉は、参集した盟友の胸にも響いたに違いない。

 今年度の純農Boyの認定の後は本大会の記念宣言、そしてJA青年の歌の唱和とがんばろう三唱で、丸1日にわたる大会が終了。「繋がりの大切さ、岩手は岩手のよさを作れる盟友づくりをしていければ」と、前JA岩手県青年協会長で顧問の石倉一伸さんは閉会の挨拶で述べた。農業の価値、組織の大切さ、青年部の役割…多くの発表や講話を通し、参加者それぞれがその人なりの「気付き」を得た1日になったのではないだろうか。

(取材日/平成27年12月4日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美) 

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