いわての輝く女性

平成22年9月 奥州市江刺区 JA江刺女性部 Vol.1

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平成22年9月
奥州市江刺区 JA江刺女性部 Vol.1

右より、JA江刺女性部部長の菊池妙子さん、梁川支部副支部長の辻村由起子さんと菊池順子さん、JA江刺経済部の千葉恵実さん、梁川支部の山谷寛子さん、梁川支部支部長の平野礼子さん

 青々と広がった葉の下にひとつふたつ、ピンポン玉ほどのカボチャの実が成っている。「今年は少し小さいかな」「天気のせいもあるね」—奥州市江刺区梁川のカボチャ畑に集まっていたのは、部長の菊池妙子さんをはじめとするJA江刺女性部のメンバー。植えられたカボチャは、女性部が昨年から取り組んでいる「プラス一菜運動」のものだけに、出来具合も気になるところだ。

撮影は7月中旬。まだ小さくて青かった

出来具合を観察するJA江刺女性部メンバー

 食卓に地元野菜をもう一品増やそうと始まった「プラス一菜運動」は、JA江刺管内の岩谷堂、愛宕、田原、藤里、伊手、米里、玉里、梁川、広瀬、稲瀬の10支部で行われている。5月に各支部に5本の苗を配布し、それぞれの部員の畑に植えられて育ったカボチャは自家消費のほか地域の学校給食センターや保育園へ提供され、子どもたちの食育活動にも使用される。梁川支部では支部長の平野礼子さんが栽培管理を担当。第1回目の昨年は、梁川小学校の学校行事に合わせてカボチャを使った料理を提供した。「作ったのは、ごま餅とカボチャ餅、カボチャのいとこ煮の3品で合計110人分。普段は食べないという子ども達もきれいにたいらげていました」と平野さん。このような地域単位の活動は各支部で行われているが、秋のJAまつりや女性部の講習会ではしめ縄づくりや味噌、豆腐づくり等々、各支部の『達人』が講師となって支部の枠を越えて教えあっている。ちなみに梁川支部の副支部長をつとめる辻村由起子さんも古布リフォームの達人で、平野さんは「各支部に才能を持った人がたくさんいるんです」とにっこり。長らく教員を務めてきた部長の菊池さんは「青少年の自立や次世代を育てる意味からも、ひとづくりに取り組みながら魅力ある農業をアピールしたい」と思いを話す。そんなJA江刺女性部の人々と、その活動を追いかけた。

各支部の畑には「プラス1菜運動」の看板も設置

平野さんの自宅で女性部活動について伺った

 江刺区愛宕にある「岩淵りんご園」の岩淵寿子さんは、平成11年結成のJA江刺りんご部会女性部「アップルレディース」の立ち上げに関わり、初代会長を18年までつとめた方。「女性も経営者の意識を持ち、さらに悩みも打ち明けられる会を作りたかったの」。当時勤め人だったご主人に代わり、りんご園を切り盛りしていた寿子さんはきっぱり話す。会で取り組んだのは女性のみの研修会や剪定講習会はじめ温泉旅行や交流会などさまざまだが、もっとも力を注いだのは試食・宣伝活動。仲間とともに県内はもとより遠くは九州、北海道へも出向き、江刺りんごの美味しさを伝えてきた。

愛宕のほか玉里にもほ場を構える「岩淵りんご園」

「(実を)ならせる場所ってあるのよ」と岩淵さん

6種類ほどのりんごを栽培。出荷は8月末から

 現在ではあちこちのスーパーからの引き合いが絶えず、アップルレディースは江刺りんごのPR隊としてなくてはならない存在に。フットワークの軽さと女性ならではのアイデアで、産地を盛り上げてきたのである。「江刺は夫婦でりんご作りをしているところが多いから女性の勉強意欲が高く、また女性同士の繋がりも強いの」と岩淵さん。今では女性野菜部会「味なレディース」も誕生するなど、江刺区では女性農業者のパワーが高まっている。もちろん岩淵さんも女性農業委員や農業農村指導士に加えヘルパー資格を取得し、男女共同参画審議委員会のメンバーにも名を連ねるなど多方面で活躍中。合計4ヘクタール以上のりんご園ではフジを中心にさんさやつがる、ジョナゴールドを栽培しており、8月末から始まる出荷に向けて忙しい日々が続く。

自家製ジュース。「いずれはケーキにも挑戦したい」

繁忙期には人手が必要。休憩時間は和やかに

さまざまな活動に取り組んでいる岩淵寿子さん

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