いわての輝く女性

平成22年9月 奥州市江刺区 JA江刺女性部 Vol.2

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 さて農業分野にとどまらずさまざまな活動を行っているJA江刺女性部。そのひとつが、地域の高齢者を招いてゲームや会食など交流の機会を提供する「ふれあい食事会」だ。江刺管内の10支部でそれぞれ年4回行われており、ヘルパー資格を持つ女性部員の組織「すこやかグループ」による食事提供のほか、地域の介護支援センターや介護施設職員による介護予防指導なども行われる。梁川支部ではヘルパーの部員17人が4班に分かれて活動しており、今回の活動場所となった梁川の東沢目会館には、支部長の平野礼子さんや副支部長の菊池順子さんら7人のすこやかグループメンバーのほか、JA江刺経済部の千葉恵実さん、梁川支部の山谷寛子さんも集まった。まずは看護師の菊池トシ子さんによる血圧測定が行われ、そののち参加者は別室にてゲームや体操などを体験。介護サービス事業所の聖愛園とあっぷるホームのスタッフのレクチャーによるメニューはどれも楽しく、時おりどっと笑い声もおこる。

ふれあい食事会のスタートは血圧測定

ゲームには梁川営農センターの菊池所長も参加した

 いっぽう厨房では、平野さんらメンバーが調理の真っ最中。主菜のさけムニエルの野菜添えほか、ご飯に副菜や汁物、デザートまで全6品を作るのだが、長年続けてきた活動ゆえ段取りもよく作業は進み、お楽しみの食事会を迎えた。テーブルには手づくりの6品に加えメンバー自家製の漬物まで並び、漬物の皿を回しながらのなごやかな昼食タイムに。「ずいぶん手の込んだ料理だ」「本当に美味しい」など、参加者は見た目も味も十分に楽しんだようだった。

調理真っ最中。「すこやかグループ」メンバー

バランスとカロリーを考えて作られた全6品の料理

参加者とメンバー、みんなで一緒に食事

すこやかグループ。左より、菊池みきさん、及川美代子さん、前原時子さん、今野純子さん、平野礼子さん

 別の日に行われた料理講習会も、女性部の恒例行事。7月に梁川地区センターで行われたのは、いま注目を浴びている米粉を使った料理がテーマ。支部長挨拶で、平野さんは米の消費量低下と、その米を粉にして利用する意義を参加者に向かって話しかけた。またJA江刺が開発した米粉ジェラートアイスの話題も紹介するなど、岩手を代表する米どころ江刺での取り組みにも触れた。料理講師は、米粉製品を販売している鳥越製粉株式会社の安元信二さん。米粉の特徴や調理器具として使用する炊飯器の特徴などについてのレクチャーを受け、19人の参加者は4班に分かれて調理を開始した。まずはりんごをバターで炒め、炊飯器に敷き詰めた上に米粉ミックス生地を流し入れて焼くアップルケーキ。ケーキを炊飯器で作るという調理法に半信半疑の参加者も、完成したケーキの出来映えに感嘆の声。フライパンで作った米粉ピザには「しょうゆとチーズが合う」「ウィンナーをのせてもいいね」といった感想も。3品目の豚汁には小麦粉の代わりに米粉を使ったもちもちの団子を入れ、さあ昼食タイム。「食品加工をしているのでとても勉強になった」「孫に作ってあげたい」「これからは米粉を使ってみようかな」など、それぞれに有意義な体験となったよう。午後は種苗メーカーの担当者による秋まき野菜の栽培講習会。料理講習とは一転、農業者として真剣に話を聞くメンバーがいた。
 地域農業や社会の問題に「まず自分たちにできることをしよう」と取り組んでいるJA江刺女性部。気負うことなく楽しみながら、何より真剣に、地域の「いま」に向き合っている。

料理講習会。米粉の上手な使い方について学ぶ

炊飯器で作ったアップルケーキは焦げ目も本格派

「おいしいね」米粉ピザの試食でこんな笑顔

アップルケーキ、米粉ピザ、もちもち団子入りの豚汁

完成品は参加者全員でいただいた

午後は秋まき野菜の栽培講習会が行われた

(取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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