いわての輝く女性

平成23年5月 滝沢村 JA新いわて滝沢中央支部

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平成23年5月
滝沢村 JA新いわて滝沢中央支部

滝沢中央支部部長の髙橋弘美さん(後ろ左より3人目)と、北部・山麓・牧野林・南部各支部の役員、事務局メンバーと

 岩手県のほぼ北半分をエリアにするJA新いわて。その範囲は18市町村にも及び、三陸沿岸北部から奥羽山脈や北上山地に位置する中山間地、そして北上川流域の平野部と、多様な自然環境に合わせた農業が展開されている。今回訪れた滝沢中央支部は県都盛岡市に隣接した農業地帯であり、米をはじめ野菜や果樹の生産がさかん。管内は北部・山麓・牧野林・南部の4支部に分けられ、女性部もふだんは支部ごとの活動を展開しているが、年初には一堂に会して新年交流会を開催するのが恒例だ。組合員はじめ地域の方々も招いて行われているが、多くの参加者が楽しみにしているもののひとつがメンバー手づくりの昼食という。「例年100人程度の食事を作りますが、手づくりにこだわるのは、管内では滝沢支部以外あまりないと聞いてます」と、滝沢中央支部部長であり、JA岩手県女性組織協議会副会長もつとめる髙橋弘美さんが胸を張る。

野菜等の材料は可能な限り地場産品を使う

定番の「へっちょこだんご」作りは達人が担当

手づくりこんにゃくも人気メニューのひとつ

 主催者である女性部は忙しい。この日、会場の「ふるさと交流館」には、開始2時間前には各支部から合計19人のメンバーが集まっていた。打ち合わせもそこそこに会場設営、調理準備に取りかかる。作るのは、主菜、副菜からデザートまで全8品で、郷土のおやつ「へっちょこだんご」は交流会の定番メニュー。特徴は、山麓支部手づくりのこんにゃく、南部と牧野林支部のへっちょこだんご、北部はサラダやデザート等々、支部ごとの得意分野を生かしていること。ここ滝沢中央支部では行政とも協力しながら、地産地消や食育活動に積極的に取り組んでいる。新年交流会もそんな活動の延長線上にあるといえ、高橋さんは「行政からの期待も感じています」という。生産者であり、食卓を預かる主婦でもある女性部の行動とアイデアが、地域の食農活動に貢献している。

各支部で2品づつ作る。こちらは主菜の唐揚げ

参加者全員でJA女性組織綱領を唱和

「農業振興に励んでほしい」と田沼征彦JA新いわて代表理事組合長

 さて新年交流会の午前の部は、JA新いわて代表理事組合長の田沼征彦さんの祝辞で始まった。環境変化や農政の方向などに即した組織体制づくりに向かう中で「女性部と青年部の『声』が大事と思っている」と語る田沼組合長。「お互いに助け合うのが農協の使命」と続くスピーチに、メンバーは真剣に聞き入っている。平成20年のJA合併は、沿岸や県北など環境の大きく違う組織との合併だった。その時髙橋さんは組織の強化を改めて自覚し、さらに組合員が自立して計画を立てる時代が来たと感じたという。広域農協の組織力を生かしつつ、新たな挑戦が始まるのだ。

挨拶をする滝沢中央支部女性部会長の髙橋弘美さん

弾き語りステージを披露した青年部の橘和徳さん

気軽にできる「レインボー体操」のデモンストレーション

 葛巻町の若き酪農家・橘和徳さんの弾き語りステージ、商品研修などで午前は和やかに過ぎていく。一方の調理場では女性部メンバーが大活躍。手づくり料理のほか漬物など各家庭の味も登場し、会場内に次々と持ち込まれた。バイキング形式の昼食を食べながら、参加者は午後の部の芸能発表会を鑑賞。踊りや合唱など、各支部選り抜きのメンバーが日々の成果を披露した。

バイキングのテーブルにはたくさんの人が

今年の料理。豚汁やわらびの煮付け、唐揚げなど

定番の「へっちょこだんご」はこし餡と粒餡の2種

 「ここは、うまく世代交代が行われてきた地域だから」。村や組合からも頼りにされる結束力の強さについて、髙橋さんはそう語る。「女性部の先輩は『俺たちも手伝う』と言ってくれるし、若い人からの提案は刺激になる。この環境を守っていきたいですね」。誰もが自分の能力を活かせる、そんな風通しの良い組織づくりに、JA新いわて滝沢中央支部女性部は取り組んでいる。

「おいしいですね!」みなさんも大満足の様子

来賓対応の合間に髙橋会長も昼食をとっていた

支部の個性が表れていた午後の芸能発表会

(取材日/平成23年1月15日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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