いわての輝く女性

平成23年5月 紫波町 JAいわて中央 紫波地域女性部

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平成23年5月
紫波町 JAいわて中央 紫波地域女性部

紫波地域女性部、10支部部長のみなさん。前列中央が部長の熊谷富民子さん

 岩手県のほぼ中央、盛岡市(玉山区を除く)・紫波町・矢巾町をエリアとするJAいわて中央。北上川が南北に流れ、西に奥羽山系そして東に北上山地を望む、県下屈指の米どころである。なかでも紫波地域はもち米「ヒメノモチ」はじめ「しわ黒豚」「紫波もちもち牛」など特産品も多い。また東部では果樹栽培がさかんで、町の第三セクター紫波フルーツパークではテーブルワインから本格派までさまざまなワインを作っている。JA女性部とはもち米振興に活動する「紫波ひめ隊」事務局がフルーツパークに置かれていることなどからも縁が深いが、今回は、3月11日に発売になった「紫あ波せワイン」のお披露目パーティの料理を作る紫波地域女性部の活動に密着した。

女性部でのパーティー料理作りは今年度で3回目

町内のパン工房で特別に焼いてもらった米粉の食パン

「1日1回笑うのがいいの!」みなさんの元気の秘けつ

 パーティー会場は紫波町のJAいわて中央本所内にあるホール、パーフルパレス。参加者は、町役場はじめ関係機関や企業の来賓にワインファンの一般市民など130名以上。夜のパーティーに向けた準備のため、午前9時前にはメンバーが集まっていた。紫波地域は日詰・古館・水分・志和・赤石・彦部・東部・佐比内・赤沢・長岡の10支部に分かれており、調理室には各支部長が勢ぞろい。控え室でミーティングの合間にも笑い声が起こるなど、とにかくみなさん元気である。「ここに無口はいない。みんな思ったことをパッという」と部長の熊谷富民子さんがいえば、「部長を支えているのは私らだよ」と声が上がり、また笑い声が響く。チームワークのよさは一目瞭然だ。

郷土料理のひっつみ作り。ベテラン揃いのメンバー

作業の合間に昼食。ここでも笑い声が絶えない

豚肉としいたけの混ぜご飯はおにぎりにする

 このチームワーク、調理時も変わらない。本日のメニューは、もちもち牛のたたき、黒豚の野菜揚げ、豚肉としいたけの混ぜご飯などなど10種類以上。ひっつみやそばなど温かい状態で提供する料理もあり、時間配分を考えながら調理をする必要もある。熊谷さんとJAの事務局スタッフ吉田由子さんを加えたメンバーは3~4人のグループに分かれ、てきぱきと調理を進めていく。平成10年に女性部部長になった熊谷さんは10支部の個性を理解しまとめながら、女性部のあり方を考えてきた。「これからの女性部に農家・非農家は関係ない。趣旨や企画に賛同すれば自由に参加できるような組織にすべき」と思いを語る。そして「紫波地域女性部は結束力も固く、行動力もあるから行動を起こせるのだと思う」と話す。

次々に料理が出来上がっていく。飾り付けもきれい

豚肉の野菜揚げ。地域の肉と野菜を使用した

気軽に飲める「紫あ波せワイン」。甘口に加えて辛口も登場

 料理も仕上げにかかる頃、パーティーの主宰者、紫波フルーツパークの竹原純悦取締役専務が調理室を訪れた。顔なじみの女性部メンバーと笑い合いながら「地元の野菜や畜産物を使い、紫波のワインに合う料理を出してくれるのはやはり女性部がいちばん」と太鼓判。ちなみに今年の「紫あ波せワイン」はマスカットベリーAの香りが際立つ甘口も、愛飲者の要望で初めて作ったメルローとカベルネフランのブレンドの辛口も良いできばえという。

紫波フルーツパークの竹原専務。「今年もいいワインが出来ました」

来賓に加え、町内外から多くのワイン好きが集まった

料理のラップをはずすと多くのお客さんがつめかけた

 楽しみのワインパーティーは、定刻通りに始まった。挨拶に立った藤原孝紫波町長は、昨夏の猛暑にも負けない生産者の熱意でいいワインが出来たことを伝え、紫波のワインの一層の普及への期待を述べた。そして女性部の料理にも言及。「JAいわて中央の掲げる『食農立国』に合わせた活動にも感謝したい」とねぎらった。JA岩手県中央会長澤壽一会長の挨拶が済むと、乾杯の音頭とともにパーティーがスタート。中央に設けられたバイキングテーブルに、参加者がどっとつめかけて料理をさらに取り分けていく。入り口付近に設けたテーブルでは熊谷さんら女性部が、あたたかなひっつみやそばを参加者に盛り分けている。横のテーブルは、紫波フルーツパークの17銘柄のワインの試飲ブース。パーティーゲストのヴァイオリンシンガー絵美夏さんの軽快なステージも行われ、参加者はみな飲んで食べて、紫波での和やかな時間を楽しんでいた。

希少な銘柄もあり、試飲ブースは大好評

そばとひっつみは温かいものを提供。こちらも大人気

地域の農産物がたっぷり入った「ひっつみ」

 地域の活動になくてはならない存在の紫波地域女性部。「女性部は楽しいから活動に参加したい、そう思ってもらえる組織づくりが目標」と、熊谷さんは微笑んだ。

(取材日/平成23年3月10日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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