いわての輝く女性

平成24年8月 JAいわて中央フレッシュ部会

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JAいわて中央フレッシュ部会

JAいわて中央フレッシュ部会部会長の藤倉千春さん(左)と、副部会長の藤原有希子さん

まずはDVDで食育について30分の研修会

キャンドル作家として活躍中の畠山みづきさん

キャンドル作りの工程の説明を受ける

 「おはよう」「久しぶりー」。朝9時30分、JAいわて中央矢巾地域営農センターに女性たちが集まってきた。小さい子どもの手を引き、あるいは抱いて入ってくる方もいて、テーブルを囲んでワイワイと賑やかに話している姿はママ友の集まりのように見える。みなさんは、JAいわて中央のフレッシュ部会。地域の農業生産を担う男性や親世代を家庭から支える、いわゆる『農家の嫁』なのである。

畠山先生が用意したキャンドルのパーツ

色合わせ、かたち。パーツ選びは楽しい時間

畠山先生の完成見本

 この日は紫波地域と盛岡地域の部員による部会セミナー。交流もかねているということもあり、内容も「キャンドル教室」とかなり楽しそうだ。講師は矢巾町在住で、NHK文化センターの講師もつとめているキャンドル作家、畠山みづきさん。お花のキャンドルというテーマでおよそ1時間30分のレクチャーは、まずはキャンドルの元になるパーツを選ぶところから。テーブルに用意されたパーツは選ぶのに迷うほどのカラフルさで、これには参加者のテンションも上がる。選んだパーツは紙コップに入れ、ここに70度から80度に熱したロウを静かに流し入れるのである。ある程度冷めるのを待ちながら、今度は花モチーフのパーツに、手の温度で柔らかくなるロウで小さな飾りをつけていく。丸めたり伸ばしたりの作業は粘土細工と同じで、子どもたちも楽しみながらロウをこねている。「口に入れても安全なロウを使うのが私のこだわり。その方が燃やしたときの火もきれいなんですよ」と、畠山先生。

盛岡、紫波の各地域から14人が参加した

熱いロウをゆっくりと注いでいく

撹拌してフワフワにしたロウも入れる

 そんな先生も驚いていたのが、フレッシュ部メンバーのアイデア。色合わせのオリジナリティ、そして手先の器用さを存分に発揮して作る飾りもの。「うわーすごい!」「これきれいだね~」とお互いの作品を見ながら、場もどんどん盛り上がっていく。

爪の先より小さなロウの花を作った人も

ロウが固まる時間も待ち遠しい

完成したら取り出し。「わあ!」と声があがる

 フレッシュ部部会長の藤倉千春さんは「子どもが同じ学区だったりもするので、同じ感覚で話すことができるんですね」と、メンバーの雰囲気を説明する。稲作をメインに兼業農家が多い盛岡地域、そして果樹栽培農家の女性が多い紫波地域。環境の違いより子育て世代の共感がフレッシュ部の結束を支えているといえる。そんな同世代メンバーゆえ抱える問題も同じであり、「今はサラリーマンの夫が農業の担い手になるまで、土地を守るのが私たちなんです」と、副部会長の藤原有希子さんはいう。現在の担い手の多くは50代から70代であり、「今やっている人たちも10年後にはいなくなる」と危機感を感じてもいるのだ。そこで藤原さんが暮らす紫波町赤沢支部のフレッシュ部では、今年の春に営農組合の協力を得て農機具の講習会を実施したという。アクションは、もう始まっている。

ママのキャンドルの出来映えはどうかな?

オリジナリティたっぷりのキャンドルが完成

畠山先生を囲んで、全員で記念撮影

 子育てに家事に、そして地域農業の未来に。女性たちが奮闘するJAいわて中央である。

(取材日/平成24年6月27日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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