いわての輝く女性

平成24年10月 JAいわて南女性部

一覧へ戻る

JAいわて南女性部

一関・平泉・花泉の3協議会が協力して活動するJAいわて南女性部

 復興にむかう大船渡市のシンボルとして元気に営業中の「おおふなと夢商店街」。本日はここで、岩手と秋田の3JA女性部による「ご当地グルメ競演」が開かれるのだ。11時の開場前に訪れると、中央ウッドデッキには特設のテントがズラリ。その下ではエプロン姿の女性たちが忙しく動き回っていた。横付けされたトラックからは季節の野菜に果物、切り花に手づくり菓子…続々と荷下ろしされる品々を、お客さんたちも待ち遠しそうに覗いている。

JAいわて南女性部部長の小野寺キイ子さん

多彩な商店が軒を連ねる「おおふなと夢商店街」

ちぎり餅にタレを絡めて着々と準備

 今回の催しはJAかづの八幡平支部女性部とJAいわて南女性部が企画をし、JAおおふなと女性部の協力のもと行われる復興支援。「まずは自分たちにできることから始めようと立ち上げたプロジェクトです」と話すのは、JAいわて南女性部部長の小野寺キイ子さん。いわて南では昨年3月24日の炊き出しをきっかけに、以来毎月1度、必ず被災地におもむいて支援活動を行ってきた。その実績をベースに「新しい支援を」と、今年6月に大船渡市での昼食&お買い物ツアーを実施。より主体的かつ被災地に寄り添った取り組みは今回、JAかづの八幡平支部との協働によりさらに広がりのある展開となった。「一番農産物のある時期に大船渡へ行こうと決めました。今回は私たち単支部の参加ですが、他の支部が後に続いていけばと願っています」と、八幡平支部長の阿部弘子さんもまた、被災地へ強い思いを寄せている。

各テントの前にはお客さまの長蛇の列が出来た

「どうそ」。おいしさと笑顔も一緒に手渡す

あんこ餅、ショウガ餅、手づくり漬物付きの「元気餅」

 さて「グルメ競演」と名がつくだけあって、イベントは3JA自慢の味が勢揃い。JAかづの八幡平支部は秋田名物「きりたんぽ」、JAおおふなとは大船渡名物「サンマすり身汁」、そしてJAいわて南は一関名物「元気餅・振る舞い」というラインナップである。ちなみにいわて南は200食分の元気餅を用意。餅にあんこ、ショウガのタレづくりは、事前に一関・平泉・花泉の各協議会で分担し、付け合わせにと各部員が自慢の漬物を持ち寄った。朝7時からの一関での準備では各支部長が米一升を持ち寄り、約40人分のおにぎりも提供したという。

初めて食べたショウガ餅。「うちで作りたい」と作り方談義

3JAのご当地グルメをぱくり。「おいしい!」と笑顔に

大活躍の「元気餅」チームはみなさん元気!

 イベントは11時スタート。威勢のいいかけ声が響く産直コーナーには各JAの特産物がぎっしりと並び、ひっきりなしにお客さんが訪れる。グルメ競演コーナーは12時のスタートに向けて最終準備。小分けにしたあんことショウガもちの皿がテーブルいっぱいに並び、隣からはきりたんぽの香ばしいにおいやすり身汁の湯気が漂いはじめると、各テントの前にはお客さんの長蛇の列。そして12時、いよいよの振る舞いだ。「いらっしゃいませー!」「いかがですか~!」女性部の元気なかけ声に、出来立ての元気餅を、きりたんぽを、そしてすり身汁を受け取るお客さんもみな笑顔。 200食の元気餅は、開始わずか30分で終了した。

野菜や総菜、菓子など一関地方の特産品もよく売れていた

音楽にノリノリ。朴澤さん(中央)はじめ女性部メンバー

「須川節」を踊るいわて南のメンバー

 午後は引き続きの産直販売と女性部員による演芸披露が次々に行われ、会場はいよいよ賑やかに。最後は一関地方の民謡「須川節」にあわせ、いわて南女性部全員が輪踊りを披露し、会場にいたお客さまに御神餅(ごしんもち)が配られた。「一面の瓦礫の山だった大船渡も一歩ずつ復興しています。これからもみなさんとの『絆』を生かしていきたい」。閉会の挨拶で、JAおおふなと女性部部長の朴澤美代子さんは笑顔で感謝の言葉をのべた。

めでたい席で配られる「御神餅」をお客さんへ

最後は商店街で買い物。旬のサンマをお土産に

左から、JAかづの八幡平支部長の阿部弘子さん、小野寺キイ子さん、JAおおふなと女性部部長の朴澤美代子さん

 「部員のチームワークもすごくよかった」と小野寺さんも満足げ。このようにして毎月、地道に続けてきたJAいわて南の支援活動は媒体などで取り上げられることも多くなり、「それが私たちの自信になっています」と微笑む。自主的に始まった新たな支援活動は、今後さらに笑顔を繋いでいきそうだ。

(取材日/平成24年9月9日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

インデックスページへ戻る