いわての輝く女性

平成27年3月 JAいわて中央 JAおおふなと

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JAいわて中央 JAおおふなと

左より、JAいわて中央の熊谷富民子部長、JAおおふなとの朴澤美代子部長、JAかみましきの藤村裕里子部長

支援米で300食分のおにぎりをつくる

熊谷部長。昨年は紫波で交流会を行ったという

JAおおふなと各支部代表がおにぎりづくりに参加

 震災後から、さまざまな形で続けられている女性部の復興支援活動。今回は大船渡市の「おおふなと夢商店街」に、九州熊本からやってきたJAかみましき(熊本県上益城郡甲佐町)とJAおおふなと、そしてJAいわて中央紫波地域女性部志和支部が集合し、商店街3周年特別企画に参加して無料お振る舞いと産直販売を実施。イベントを大いに盛り上げた。イベントに先立つこと2時間、大船渡市内の公民館ではJAおおふなととJAいわて中央のメンバーが集まっておにぎりづくりに精を出していた。米はJAかみましきが支援提供した熊本米「森のくまさん」45キロ。このおにぎりと、熊本の郷土料理「だご汁」が本日の振る舞いメニューなのである。

紫波を6時半に出発したという先発隊7人の代表は、志和支部長も兼ねる熊谷富民子JA岩手県女性組織協議会長。震災間もない頃、市内末崎町での炊き出しをきっかけにスタートしたJAかみましきとの支援活動は今回で3回目だという。「今回は商店街の協力も得て、紫波産りんごと熊本産のみかんやゆずなど産地のものを安く提供します」。充実した内容が実現できるのは、支援活動を通して積み重ねてきた信頼がベースにあるからだ。

雨の中、商店街の外にも長い行列が出来た

各店の軒先に特設テントがずらり。おおふなと夢商店街

これが「だご」岩手のひっつみによく似ている

鶏肉と冬野菜の旨味がとけ込んだ「だご汁」

 あいにくの雨降りとなったこの日だが、おおふなと夢商店街には10時の開店前から大行列が出来ていた。各店がワンコイン(100円)の目玉商品で日頃の愛顧を感謝する、その名も「百縁笑店街(ひゃくえんしょうてんがい)」を待ちかねたお客さんである。JAかみましきとJAいわて中央の出店場所は、商店街の入口そば。テントのひとつではJAかみましきのメンバーが、だご汁の仕上げにいそしんでいた。汁の具は鶏もも肉や人参、大根、ネギや椎茸等々馴染みがあるものばかりだが、熊本弁で小麦団子をさす『だご』には特産のさつまいもが練り込まれているという。「だからふんわりやさしい味になるの」と、作る手を休めながら教えてくれる。昨日の朝7時に熊本を出発し、飛行機で仙台空港に到着したのは午後1時。そこからはバスで大船渡に向かうという2日がかりの大遠征なのに、部長の藤村裕里子さんはじめ、みなさんとても元気である。「市内は昨年と比べて復興が進んでいるという印象。外からの支援が限られる中で、自分たちの手で前に進んでいることは本当にすごい」と話してくれたのは、副部長の長尾美恵子さんだ。震災は他人事ではないという気持ちを新たにし、そして自治体とも協力しながら支援活動を継続するJAという組織の絆を、JAいわて中央やJAおおふなととの協同を通して実感しているともいう。

JAかみましきのメンバーは本家本元(?)くまモンの扮装で

熊本産のゆずも特価。飛ぶように売れていた

鮮魚店にさんまの追加。商店街も人であふれていた

 行列が商店街に隣接するスーパーの向こうまで達した10時30分、まずはJAいわて中央のりんご販売がスタート。フジ、シナノゴールド、王林どれでも3キロ300円という破格値にりんごがどんどん売れていく。隣のテントではだご汁とおにぎりのお振る舞いも始まり、JAかみましきのみかんやゆずの販売テントが開くと、商店街周辺は大混雑。だご汁のあたたかい湯気やお客を呼び込む声で、雨をものともしない活気が広がっていく。12時を過ぎる頃にはりんごもみかんも、300食のだご汁とおにぎりもほとんどなくなった。後片付けを済ませた3JA女性部のメンバーは商店街での買い物を楽しみ、交流会へと向かっていった。

りんごを買い求める人人人。テントの中も熱気がこもる

総勢27人のJAかみましきのメンバー。元気な笑顔

「熊本から来たの?」「ありがとう」忙しい中でも交流が

(取材日/平成26年11月29日、取材・撮影/フリーライター 井上宏美) 

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