いわての輝く女性

平成29年09月 JA岩手ふるさと女性部

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JA岩手ふるさと女性部

伝統料理 料理教室に参加した女性部・フレッシュ部のメンバー

 女性農業者の活躍やネットワークは、地域農業を元気にする原動力。岩手でもさまざまな活動が行われているが、JA岩手ふるさと女性部ではフレッシュ部との交流にも力を入れている。この日、JA岩手ふるさと本店内にある胆沢地域改善センター調理室で行われたのは「伝統料理 料理教室」。女性部にフレッシュ部、そして事務局合わせて25人がエプロン姿で参加した。

たっぷりのくるみとゴマが入った
「明けがらす風」とゼリー

テーブルに分かれて調理。
テキパキと担当を決めて

 この日作ったのは、涼しげな「フルーツゼリー」と和菓子材料を使って簡単に作れる「明けがらす風」のふたつ。稲刈りを控えたこの季節、気軽に子どもや孫たちに食べさせられるおやつだ。講師をつとめる水沢地域支部の佐藤順子さんの得意料理で、子どもたちが小さい頃からよく作っていたとのこと。「本当に簡単ですから、今日は交流をじっくり楽しんでくださいね」と佐藤さん。

 料理教室はフルーツゼリーづくりからスタート。専用のカップなどは使わずに、ラップを敷いた茶碗にゼリー液とみかんの缶詰を流し入れ、口をひもで結んで冷蔵庫で冷やし固めるという手順。簡単なのかと思いきや「ラップの入れ方が難しいね」という人も。それでも透明なラップに包まれたゼリーは日ざしにかざすときらきらと光り、「わーきれい」と歓声があがっていた。

明けがらす風に入れる
くるみは荒みじんに。
いい香り

練り上げてまとめた
「明けがらす風」の生地

ちょっと味見。
「あら、美味しい!」
これも楽しみ

 ゼリーが固まる時間を利用して、次は「明けがらす風」づくりだ。岩手の郷土菓子として知られた「明けがらす」を簡単にアレンジしたというレシピ、使うのはもち米を蒸してから粉にした「上南粉」と「みじん粉」という、あまり聞き慣れない材料だ。この2種の粉を混ぜ、荒みじんのくるみと黒ごまを入れ、様子を見ながら牛乳を入れてこねていく。「牛乳は出来るだけ少なく、練れば練るほど弾力が出てきますよ」と佐藤さん、ボウルの中でまとまっていく生地は、まさに明けがらす「風」である。

おやつのお供には
自家製キュウリの漬物を

杏仁豆腐も作ってきた佐藤さん。
「小昼におすすめ」

水沢地域支部の元支部長でもある
佐藤順子さん

菅原情子部長。
「女性部の交流を増やしたいですね」

「朝作っておけば農作業のたばこ休みに出せるし、作り立てを冷凍保存しておけば自然解凍でいつでも楽しめる。ちょっと堅くなったら焼くと柔らかくなりますし。なにより、手づくりおやつの評判はとてもいいと思います」。

 佐藤さんからのアドバイスに、「グリーンツーリズムの時に子どもたちに作って食べさせるおやつのレパートリーが増えた」と喜ぶ参加者も。料理教室終了後、出来立ての2種の菓子を食べながら、交流会も行われた。菅原情子部長は県の女性組織協議会においても次世代への料理の継承を活動テーマのひとつに据えていると強調。その上でJA岩手ふるさと女性部らしい活動を心がけている。

「去年の料理教室は、春の田植え時期に『おやき』『豆餅』を作りました。ここJA岩手ふるさと管内は県の認定する『食の匠』が多いこともあり、人選に困ることはあまりありません。今までは女性部とフレッシュ部とは分かれて活動することが多かったのですが、継承を目的にもっとフレッシュ部と交流し、部員を増やすきっかけになれば。それには、料理を介した活動が一番聞きやすいし話しやすいんです」。

トンボ玉つくりに挑戦した
「サラダママ手芸教室」

美しいトンボ玉。
色の組み合わせに悩む参加者多数

バーナーの炎にガラス棒をかざして
溶かしながら作る

接水飴のように溶けたガラスを
芯棒に巻き取っていく

 こうして「伝統料理 料理教室」は和やかに終了、午後からはフレッシュ部による年1回の事業「サラダママ手芸教室」も行われ、引き続き参加した人も。バーナーワークというガラス工芸の作家を講師に、トンボ玉づくりを楽しんだ。

 多彩な活動で、部員の交流機会を増やしているJA岩手ふるさと女性部である。

(取材日/平成29年8月28日 取材・撮影/フリーライター 井上宏美)

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