ほうれん草
ほうれん草 岩手県map

野田村の基幹となる農作物「ほうれん草」は、ヤマセを利用して、1年中生産されています。※ヤマセとは、春から秋にかけ三陸沖より内陸に吹き込む冷涼な風のことです。

歴史
陸前高田市きゅうりのルーツ

 昭和56年頃の大冷害の後、ヤマセを利用しての雨よけほうれん草(ビニールハウスでの栽培)の生産がはじまりました。日本には江戸時代初期にペルシャ(現イラン)より伝わりました。
 ポパイがほうれん草を食べて強くなるというアニメのように、ビタミンA、ビタミンCが多く含まれています。現在80世帯の農家が取り組んでおり、年間約90トンの生産量で、東京を中心に出荷しております。

復興への取組

 岩手県の「ホウレンソウと営農再開支援事業」を活用し、JAが生産者との間に入り、3世帯の生産者にビニールハウスを提供。また遊休地のため、土づくりから始めています。

栽培方法
代表的な栽培方法
栽培方法ph1 栽培方法ph2

収穫後、黄色い葉や折れた葉を取り除き、束にし袋詰めまで手作業で行います。

 暑さに弱いほうれん草は、ヤマセの独特な気候により、夏でも比較的涼しいこの地域に向いています。播種後、約1ヶ月で収穫できるので、1年のうち6回が雨よけほうれん草、1回を冬の寒締めほうれん草の栽培とし、低温、高温に適した品種を下記のように生産していきます。

おすすめの食べ方
ほうれん草ナムル

■材料(四人分)

ほうれん草
1把
しらす
1パック
カニ風味
 
ゴマ油
大さじ1/2
ほうれん草ナムルph

■作り方

(1)
ほうれん草は茹でて、食べやすい大きさに切ります。
(2)
カニ風味は、食べやすい大きさに裂きます。
(3)
ゴマ油以外を混ぜてから、ゴマ油を回し掛け、ざっくり混ぜて出来上がり。
※しらすの塩加減によっては、塩を入れてください。
ほうれん草のかき玉汁

■材料

ほうれん草
1把
だし汁
 
醤油
 
玉子
1個
ほうれん草のかき玉汁ph

■作り方

(1)
ほうれん草は茹でて、食べやすい大きさに切ります。
(2)
鍋にだし汁を入れ、沸騰したら醤油を加えほうれん草を入れ、溶いた玉子を回し入れて、すぐ火を止めて出来上がり。
※地元の方はよくこの玉とじの汁を食べるそうです。
この方に聞きました
辻鼻

JA新いわて久慈営農経済センター南部地区
[左] 辻鼻 久 さん

[右] 辻鼻 洋子 さん

 ご両親は米作りが主でしたが、8年前東京から久さんが野田村に戻り、ほうれん草を作ることにしました。久さんは東京で流通の青果部門に携わっており、売る側の経験を生かし生産者になりました。最初はハウス2棟からはじめ今では18棟になり、1日も休むことなく丁寧にほうれん草のお世話をしています。
 東日本大震災により、2箇所あった田んぼのうち1つは被災してしまいましたが、今年から米作りを再開できるようになりました。「米は私の仕事」と隣でニコニコと話すお母さんの洋子さん。親子二人三脚で頑張っています。そんな中、久さんは食育活動として2月に野田小学校に出向き、生産者、作る側として「先生」になり、子どもたちと一緒に給食を食べるひとときもあるそうです。

松川 寿樹

JA新いわて久慈営農経済センター南部地区担当課
松川 寿樹 さん

 震災当時、事務所は約60cmぐらい浸水したものの1ヶ月で復旧し、ガソリンの入手後、生産者をまわったそうです。今年は高温が続いているので、収穫の面が心配で、毎日生産者を訪問し、声をかけてフォローしている松川さんでした。