米崎りんご
米崎りんご 岩手県map

米崎地区の高台で古くから栽培されている米崎りんご。完熟まで待って収穫されるので甘くて蜜の多いりんごです。

歴史
米崎りんごのルーツ

 明治時代、陸前高田市の気仙大工・左官は冬になると出稼ぎに出る人も多かったそうです。宮大工の技術をかわれて宮城県に行き、大きな家や土蔵の建設に携わったそうです。
 明治27年頃地元で家族みんなで暮らせるようにと利府から、なし栽培の技術を持ち帰り栽培するようになりました。その当時、三重県のカツオ船が釜石、大船渡、気仙沼に寄港しており、郷土へのおみやげとして人気がありました。30年前からなし栽培は袋かけなどの手間がかかることからりんごに代わり、背丈の低いわい化りんごにと変化していきました。
 現在は80戸のりんご農家が取り組んでおり、大阪を中心に出荷しております。

復興への取組

東日本大震災で果樹園が減少しました。米崎わい化りんご生産組合とJAは、力を合わせ減少した分を取り戻すべく、面積拡大の取り組みを日々進めています。

栽培方法
代表的な栽培方法
栽培方法ph1 栽培方法ph2

 高台の傾斜を利用した無袋栽培。1月に剪定し、その後、肥料が流れないように有機質を多く含む肥料をJAに配合してもらい、2月に散布します。5月になると葉が出始め蕾をJAに持って行き花粉を作ります。葉から養分を吸収させるため、葉摘みはできるだけ少なくし、太陽の光で自然に赤く色づくよう玉回し(りんごを回す)を何回も繰り返します。枝が下がって伸びるので、傾斜地でも光りが降り注ぎます。
 米崎地区は日照時間が長く晩秋まで気温も高いことから、木に成っている期間が日本一長くたくさんの蜜が入ります。9月に津軽、10月にジョナゴールド、11月にサンフジ、王林の収穫となります。

おすすめの食べ方
栽培方法ph1 栽培方法ph2

 昔から「りんごが赤くなれば、医者が青くなる」ということわざがあるほど、りんごは栄養面に優れているといわれています。
 やはり、りんご(サンフジ)は蜜もたっぷり入ってますので、そのまま味わってください。
 写真は真っ赤に色づいた早生サンフジ。11月中旬から最盛期の「サンフジ」は蜜がたっぷり入ります。

この方に聞きました
池 貞夫

米崎わい化りんご生産組合
組合長 菊池 貞夫 さん

 樹医博士の称号を持つ菊池さん。農業高校で教鞭をとった後、りんご栽培に携わります。ご自身の果樹園内には地下水が湧いており、このおいしい水で育てています。6種類、約360本の栽培の他、新しい「群馬名月」という品種の栽培も始めました。震災後は、果樹園の20aを仮設住宅に提供しております。

佐藤 忠志、菅野 幸也

JAおおふなと
[左]営農部 営農振興課 課長 佐藤 忠志 さん

[右]高田営農センター係 菅野 幸也 さん

 米崎りんごは、全国的に人気が高く、生産が追いつかない状態。特に昨年は震災の影響で海産物が採れず、贈答用にりんごを求める方が多く、集めるのが大変だったそうです。りんご農家も高齢化が進み、人手を要する時の人集めなど忙しい日々を送っています。