作文部門
株式会社日本農業新聞東北支所長賞
氏 名 学校名・学年 作品名 該当JA
田中 優翔 岩手町立一方井小学校5年 「おいしいお米を作りたい」 JA新いわて

おいしいお米を作りたい

田中 優翔
岩手町立一方井小学校5年

 ほっこりするあのにおいが、ぼくは好きだ。そう、お米のにおい。そして、キラキラとお米が光っている。
 総合の学習の時間にお米についての授業があり、田植えをする機会があった。昨年から取り組んでいる「田んぼアート」に挑戦しようというものだ。なぜ岩手町で「田んぼアート」に挑戦することにしたのかを考えた。ぼくが予想していた通り、農業に興味を持ってもらいたい、たくさんの人が一方井に来てほしいという町おこしのためだった。
 今年は、デザインからぼくたちが考えた。五年生みんなで、デザインを一生けん命出し合っていると、どうなるのかわくわくした。そして、一方井出身の南部はんのとのさま、南部信直公をイメージしたキャラクターのデザインに決まったとき、「すごい挑戦になるぞ」と思った。
 楽しみにしていた田植え当時、さっそくはだしでどろに入った。そのかんしょくがぬるっとして気持ちいい。どろに足をとられて体せいをくずして転び、服がどろだらけになっていた。けれども、みんなで声をかけ合ってはげまし、一生けん命田植えをした。展望台から見た田んぼは、ぼくらのかくとうのあとが残っていた。もっともっと田植えをしていたい気持ちになった。
 ぼくは、いろいろな作業ですごくつかれたし、くたくたになった。五年生の社会で学習した通り、たくさんの作業を毎日やすまずやることは知っていたが、これほどにもこしがいたくなり、歩くのがむずかしいとは思っていなかった。そして、このようなつらい仕事をぼくだったら、きっととっくにやめていると思った。ぼくは、米づくりに日々はげんでいる人たちを尊敬するし、あこがれる。
 それは、ぼくの祖父であり、祖母だ。ぼくの家でも、お米を作っている。けれど、田植えや稲刈りなど都合が合わず、全部祖父母がやっている。二人にこんな大変な仕事を全部やらせるわけにはいかない。これからは、たくさん手伝いたいと思った。
 夏休みに展望台に上がった時、イメージしていた以上に稲の色合いがきれいだった。「これなら、みんなが来てくれるぞ」と思った。ぼくらの田んぼアートを見て、「あ、おもしろそうだなぁ」と思って農業に興味をもってほしい。そして、たくさんの人たちにお米のすばらしさが伝わって、お米が好きになってほしいと思った。
 田んぼアートの取り組みを通して、農家の方々の「おいしいお米を届けたい」という思いを感じた。食べ物を作る人はみんなそんな思いを持っているんだなぁと思った。自然と感謝の気持ちがわいてくる。祖父母の世代で米作りを終わらせたくない。ぼくは、このお米づくりをつぎたい。そして、すごくおいしいお米を作りたい。

 
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