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日本農業新聞トピックス

2018-09-13掲載 (東北版)

水稲ハウス”間借り” ミニトマトの養液栽培手応え 全農式トロ箱システム JA新いわてが推進 耕起せず移動OK 長期雇用対策にも 

 JA新いわては、水稲育苗ハウスの空き期間を利用して、ミニトマトなどを栽培するJA全農式トロ箱養液栽培システム「うぃずOne(ワン)」を推進している。発泡スチロール箱の栽培槽を使った隔離床養液栽培で、設置や移動が容易。導入コストが安価なシステムだ。ハウス内を耕起せずに作物を栽培できるのが特徴で、育苗ハウスの有効利用や農業法人などの年間雇用対策として期待できる。
 雫石町で水稲を中心とした農業経営をする法人、みのり片子沢は、JAから提供され今年から「うぃずOne」を導入。ミニトマトの栽培を始めた。根澤將次社長は「夏場の収入が得られれば、雇用期間も長くすることができる。野菜作りは初めてだが、栽培管理は比較的容易なので、順調に生育している」と手応えを感じている。今年は試験的に2アールのハウス2棟で栽培しているが、来年はハウスを6棟にして雇用を増やす考えだ。
 同社で4月から働く高橋桂子さん(46)は「肥料や水の施用は自動なので管理作業が少ない。毎月指導を受けているので順調に生育している。農業は、ほぼ未経験だが栽培の難しさはあまり感じない。ミニトマトの導入で、春先から長期で雇用してもらえて助かる」と話す。
 同社は5年前に法人化した。現在は主食用米33ヘクタール、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ=WCS)22ヘクタール、飼料用米3ヘクタール、大豆とソバなどを10ヘクタールを栽培している。

「うぃずOne」で栽培するミニトマトを収穫する高橋さん(岩手県雫石町で)


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