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日本農業新聞トピックス

2019-02-09掲載 (東北版)

アスバラ水加減模索 促成伏せ込みにセンサー JA新いわて モニタリング 岩手大学武藤准教授と二戸農業改良普及センターと

 JA新いわて奥中山営農経済センターは、冬場に出荷する促成アスパラガスの安定出荷に向け、伏せ込み床にセンサーを設置し、地温と水分状態のモニタリングを調査をしている。岩手大学農学部の武藤由子准教授と二戸農業改良普及センターとの協力で行っていて、センサーの値を確認しながら適正なかん水の指標を探り数値化することで、10e収量の向上を目指している。
 調査は、生産者ごとの収量のばらつきをなくし安定出荷を可能にする目的で、昨年度から取り組む。一戸町で促成アスパラガスを生産する土坂広樹さんは「昨年度はかん水量が多かったのか、腐敗が多かった。今年度はセンサーを設置して数値を確認しながらかん水することで、腐敗は少なくなっている」と違いを実感している。
 奥中山地区では夏場にレタスを生産している。促成アスパラガスの栽培はレタスの生産に影響せず、冬の訪れが早い気象条件を生かせるため、2003年から導入。現在18人が生産に取り組んでいる。
 出荷は国産が出回らない11月後半から始まり、”本州一早いアスパラガスの産地”として、市場の期待と評価も高い。一方、促成アスパラガスの産地が少なく栽培方法が確立されていないことから、生産者によって10e収量にばらつきがあるのが課題で、栽培技術の平準化が急務とされる。
 奥中山営農経済センター米穀園芸課の工藤享課長補佐は「冬場のアスパラガスへの需要と期待は大きい。関係機関と協力し、伏せ込み床の地温と水分状態を調査し、栽培管理を数値化することで、全ての生産者が安定して出荷できる仕組みをつくり、産地の拡大と農家所得の向上につなげたい」と話す。
 促成アスパラガスの栽培は、春から秋にかけた圃場(ほじょう)で行う株養成と、11月以降のハウス内での伏せ込み床管理の、大きく二つの管理が重要となる。
 JAは関係機関と連携し、次年度は伏せ込み床での管理作業の調査に加え、圃場での株管理の平準化も目指す。

生育状況を確認する土坂さんと工藤さん(岩手県一戸町で)


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