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日本農業新聞トピックス

2019-04-12掲載 (いわて版)

子どもに人気 本格派 洋菓子作り 奥州市江刺 菊池春男さん(81)

奥州市立木細工小学校の学童農園を指導する菊池春男さん(81)は、菓子作りが得意だ。同校では全校児童8人が、種まきや肥ちらし、代かきといった田植え前の準備から取り組んでいる。農作業後は田んぼ脇に腰掛けて、分厚く切り分けられた菊池さん手作りのロールケーキを頬張る。「春男さん、明日は代かきだからおやつよろしくね」と、児童から声を掛けられることもあるという。
 菊池さんが菓子作りを始めたのは70代になってから。木細工地区に移住した夫妻がケーキ作りの講習会を開いたのがきっかけ。地域住民と講習会に参加した菊池さんは、時間を見つけて自宅でも作るようになった。元々、好奇心が旺盛で手先が器用だった。
 パレットナイフ、ハンドミキサー、回転皿といった菓子作りに欠かせない道具も全てそろえた。「ふっくらとした柔らかいスポンジ生地にするには、薄力粉を入れた後にさっと手早く混ぜるのがポイント。何回かやっているうちに、こつをつかんできた」と話す。スポンジケーキの他、モンブランやクッキーなども作る。クリスマスには、家族や地域の人たちのために10個以上のケーキを焼くという。
 2019年、同校に児童1人が入学。今年も全校児童9人が菊池さんの指導で米作りを始める。「山間の小さな小学校だが、元気いっぱいに頑張る子どもたちと一緒に私も頑張る。子どもたちが、大きなケーキをぺろりと平らげてくれるのがうれしい」と菊池さんは笑う。

ケーキにデコレーションを施す菊池さん


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