作文部門
株式会社日本農業新聞東北支所長賞
氏 名 学校名・学年 作品名 該当JA
菊池 苺 奥州市立木細工小学校5年 「つなげていきたい米作り」 JA江刺

つなげていきたい米作り

菊池 苺
奥州市立木細工小学校5年

 「みんなでがんばりましょう。」
わたしの学校は、近くの田んぼで米作りの体験学習をしている。今日は、田植え。田んぼは、学校から近い。学校のみんなで田んぼに歩いて向かった。田んぼに向かうと、地いきの方々がたくさん待っていた。田んぼのどろには、細い線が何本も入っている。
「上手にできるかな。」
わたしはワクワクしていた。
 「よろしくお願いします。」
みんなで声を合わせた。わたしはサンダルをぬいで、田んぼにそうっと入った。
「冷たあい。」
どろは、ひやっとしていて、やわらかくて、ベタベタしていた。わたしは、なえを持って植え始めた。細い線の所に三本ずつなえを取って植えていく。なえとなえの間が少し空くように気をつけて植えた。となりで作業をしていた美子さんが、
「上手だね。」
と、ほめてくれた。わたしは、うれしくなって、どんどん進んでいった。兄の望夢くんは、もうそろそろで終わる。早いなあ。わたしも、きれいに早く植えようとがんばった。気付くと、持っているなえがなくなった。わたしは、美子さんからなえをもらい、また、進みだした。後ろでは、美子さんやユリ子さんがきれいに手直しをしてくれた。
 「つかれたなあ。」
わたしは、立ち止まって、周りを見わたした。少しはなれた所で、妹のゆいが植えているすがたが目に入ってきた。ゆいは今年入学した一年生。学校でする田植えも初めてだ。わたしは、ゆいが上手にできるか心配だった。でも、ゆいは、自分の持ち場をゆっくりと、ていねいに植えていた。少し線よりはみ出したなえもあるけど、真けんに、がんばって植えているのが分かる。わたしは自分の所を植え終えた後、ゆいの所に行った。
「がんばって。」
と、わたしは、ゆいに声をかけた。ゆいは、
「うん。がんばる。」
と言って、また作業を続けた。わたしも、ゆいの所を手伝った。ゆいの体そう着は、どろだらけ。がんばってここまで植えたんだな。わたしは、うれしかった。わたしがやってきた米作りが、ゆいに伝わっていくのだと思った。
 ゆいの所も終わり、田んぼを見わたした。太陽が出ていて、田んぼはラメみたいにキラキラ光って見えた。ゆいも、田植えの出来ばえによろこんでいる。
「田植え楽しかった。」
わたしは、ゆいに聞いてみた。
「うん。楽しかった。」
ゆいは、うなずいた。
これからも、ゆいや、来年入学する妹のさらに、米作りをつなげていきたい。

 
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