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日本農業新聞トピックス

2019-11-26掲載 (東北版)

岩手の福祉法人 通年出荷品目を模索 菌床シイタケに着手 JAいわて平泉 栽培アドバイス 利用者の収益確保

 社会福祉法人平成会は、天候に左右されず通年出荷できる作物として、菌床シイタケの栽培を始めた。同法人の就労継続支援A型事業所「農業天国」の利用者と職員が栽培管理を行う。ハウス4棟(1棟60坪)と選果施設、予冷庫を完備し、約3万6000菌床を栽培。年間の販売金額3000万円を目指す。
 同法人の「農業天国」では、サツマイモの栽培や干し芋作り、JAいわて平泉の東部、西部、南部の園芸センターの作業委託などの業務を、利用者と職員が担っている。
 天候に左右されず通年栽培が可能な作物を取り入れ、利用者の仕事と収益確保につなげようと、JAに相談するなどして菌床シイタケの栽培を始めることを決めた。
 菌床シイタケを栽培するハウスは2重構造で天候の影響を受けにくく、エアコンと暖房を備え温度管理が可能な施設を備えた。1棟で9100菌床を栽培し、6カ月間隔で菌床を入れ替えながら周年出荷を可能にする計画だ。
 年間の販売金額3000万円、1日の収穫量60`が目標。販売はJAへの出荷の他、自社販売や地元の産直で行う。現在は、3棟のハウスに2万7000菌床を搬入し6月から出荷が始まった。11月下旬をめどに最後のハウスに9100菌床を搬入する予定。
 同法人「農業天国」の千葉秀和さんは「JAのアドバイスをもらいながら栽培している。栽培技術の向上と利用者の育成を図りながら、安定生産につなげていきたい」と力を込めた。
 JA園芸課の菅原拓也さんは「JAへ出荷している中で、一番大きな栽培規模を有しており、JAの販売数量の増加につながった。販売先の確保や拡大に努めていきたい」と話し、「シイタケの品質が良く市場からの期待も大きい。種菌メーカーと連携して、栽培技術の習得に向け支援していきたい」と意欲を示した。


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