この産直の特徴は、35名の会員が各自自分の売り場の小間を持っている。つまり一人ひとりが対面販売でお客と直接話し合って販売している。
実質は30名を切る会員が毎年売り場は抽選で決める。

左から古川フサオさん、竹田トヨエさん、山本オタさん、荒川信子さん、未島セツさん、伊藤リツ子さん |

左から荒屋まゆみさん、竹田広子さん、川崎さとみさん
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毎年畑に残り肥料となっていく野菜を冷害で家計の足しにと始めたのが昭和47年。お盆にあわせた年1回の「青空市」が始まりである。
昭和56年7月からお盆の年1回から毎月1回と「ふれあい野菜市」と名称も新たに消費者との直接ふれあい、仲間の会員とのふれあいを大切に地産地消をうったえ共感を得て充実した「市」となった。

売り場の小間毎の名が連ねている |

会計も担当する小綿会長さん |
平成8年から今の毎週金曜日に定着した。午前10時開店、午後2時閉店。好摩駅前のJAの倉庫が小間割の売り場に。みんなの知恵で売り場の台も備えられた。

開店前の朝礼会長の指示が出される |

ユニホームに名札をつける。
朝礼の合図は鈴が鳴りわたる |
朝9時から搬入、9時45分朝礼で小綿会長から指示伝達が行われる。この年齢でも気迫があり、往時の元気な姿がよみがえる。

開店前の売り場 |

開店準備野菜の搬入 |
お客様は野菜や季節のきのこなどが運びこまれると、待ち構えたように陳列する傍らから手にして精算を待つ。

店内のにぎわい |

会話がはずむふれあい |
お客は馴染みになっている生産者と会話しながら野菜選びをする。市販より安く設定するように市場調査も欠かせない。お客との情報交換でその動向もつかめる。
地元玉山産は、鮮度や品質でお客に定評があり、岩手町や盛岡からも訪れている。
加工施設も整備されて、餅類の評判が良くたちまち売れ切れ。串焼きもちは香りが良く、暖かい雰囲気を演出している。
消費者からの評価が高いのは、生産者と直接話し畑からそのまま買える雰囲気があるからであろう。

盛岡からのお客
太田ゆう子さん |

好摩駅前の店からは姫神山が見える |
JA女性部も30代から60代と幅広い交流の場として大切な役割を果たし、消費者の声を生産する野菜や加工品に生かす勉強の場ともなっている。
販売の専門的な接客や価格の決め方など勉強の場を持つことが課題とのことである。
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